AGE WELL

スローなエイジングのために

ファスティングでアンチエイジング

「ファスティングってどうやるの?」とよく聞かれます。

「今日はファスティングをしています!」と私がFacebook に書いているからかもしれませんね。

訊かれることは

「道場のようなところでよいところある?」

「ファスティングのお供の飲み物は、やっぱり酵素ドリンク?」

「何時間ぐらいやればいいの?」

「身体にいいの?」

など。

 

ファスティング、というと特別なものに聞こえるかもしれませんが、そうではありません。

よく胃腸を壊したりすると、一時的に飲み食いをストップしますよね? あれを健康な時に、自主的にやる感じです。

日本語では「断食」。食を(一時的に)断つ、という意味ですが、「断つ」という表現が何だか大変な感じがするので、私はFasting と呼んでいます。いずれも同じ意味です。

 

ファスティングの目的は主に2種類。一つは減量。痩せるため、です。

もう一つは体内を綺麗にする(マニアックに言えば、クリーンなミトコンドリアを作る)ため。デトックスと言ってもよいです。ちょっと面白い表現をすれば、体内にいる悪い細胞を飢え死にさせること。

私がやっているのは後者なので、ここではそのファスティングについて書きます。

まず、道場について・・・。3日以内の Fasting であれば道場に行く必要はないと思います。最近はラグジュアリーな断食道場がありますので、その贅沢な雰囲気を楽しみたい、という人は別ですが。

純粋なファスティングが目的であれば、自宅で十分。いや、むしろ自宅の方がよいと思います。なぜなら、ラグジュアリーな断食道場は、「酵素ドリンク」とか「スペシャルジュース」など、がついてきちゃうからです。それらは全く不要。不要というか摂取しない方がよいです。お茶も然り。飲み物は白湯(お湯)、または何も味付けしていない「葛湯」。葛湯は純粋な「本葛粉」を使ってください。「本」がついていないものは、葛以外のものが含まれていますから、効果がありません。

さて、ファスティングの時間は、最低18時間。18時間をクリアできたら、24時間、36時間と増やしていけばよいと思います。

初心者は18時間でも大変なはず。何が辛いか・・・それは空腹が辛いのではないのです。お腹が空いた、と一瞬思うのですが、よくよく感じてみると・・・それは単に「味」が欲しいだけです。つまり、美味しいものを味わいたい、という欲求です。ファスティングの時間が経つにつれて、無味の世界がだんだん苦しくなります。せめてお茶の味だけでも・・・と思います。基本的にはお茶もファスティング中は飲まないのがよいのですが、初心者の場合は、ファスティングに慣れるまで、お茶を飲むことがあります。お茶を飲むファスティングはとても楽です。でも効果が半減なので、私はやらないようにしています。

ちなみに、ファスティング中は身体が冷えるので、お水ではなくお湯を飲みましょう。

さて、このファスティングの効果ですが、いろいろあります。一番は、病気が治ることだと思います。特に持病のようなもの。先日花粉症について書きましたが、花粉症やアトピーなども、ファスティングがものすごい威力を発揮してくれます。また、お肌や髪もよい状態になり、身体が若返ります。

そのほか、精神面にもよい影響があります。抽象的な言い方になりますが、ファスティングをすると、余計なものが消え、本当に大切なものが見えてくるような気がします。

さて、ファスティングの時ってどうなっちゃうんでしょう? 個人差はありますが、大抵の人は(もちろん私も)、フラフラになります。まるでお年寄りにでもなったかのように、足はよろよろ、全身に力が入らないのです。

ファスティング中は、安静にしている必要はありません。運動はオッケーです。さすがに筋トレはできないですが、軽い有酸素運動で、できそうなものがあれば、やってみてもよいです。意外と気持ち良いです。体が軽いので。

そしてファスティングの楽しみの一つは、時間が生まれること。普通の人は食事を3回とっているのですから、その時間が浮くわけです。料理をしている人は食べる時間の他に台所仕事の時間も浮きます。私は、この時間が生まれる楽しみが、ファスティングをやるときのモチベーションになっています。

ファスティングが進み、だんだんと終わりの時間が近づいてくる・・・「何を食べようかな」と、ファスティングの終わりが楽しみになります。これまで私が、ファスティング明けに食べたくなったものをあげると、果物、お味噌汁、カレー、焼海苔とご飯、など。実は、そのときの体調によって明けの時に食べたい食べ物が変わるんですって。さて、待ちに待ったファスティング明けの食事。基本は、体に優しいものから。例えば、お粥、ご飯とお味噌汁などがよいです。身体を冷やすようなものではなく、温めてくれるものがベスト。そして胃腸に負担がかかるものもNG。いきなり天ぷらとか、ステーキとかカツ丼とかは、やめておきましょうね。

 写真は、ある日のファスティング明けに、私が食べた葛りんご。葛湯にすりおろしたリンゴを加えたお腹にやさし〜い一品。しかもとても美味しいです。

 

ファスティングが明けて、食事をとってしばらくするとお通じがあります。多くの人は下します。排毒したな、と思えばよいでしょう。その後は身体がすごく軽くなります。胃腸が「お休みをありがとう!」と喜んでいるようにも感じます。そりゃあそうですよね、胃腸は一生働き続けるわけですから。たまには休暇も欲しいでしょう。

 

現代人は忙しいもの。忙しいとストレスが溜まって、ご褒美などと言う名目で、気がつくといつでも食べています。たまには、仕事や家事から離れて、ファスティングしながらシンプルな時間を楽しんではどうでしょうか。

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