AGE WELL

スローなエイジングのために

プロテイン、まだ飲んでるの?

たんぱく質は、栄養学(西洋の)で言うところの4大栄養素の一つ。

だから取らなきゃ、とせっせと頑張って取っている人が多いのですが・・・。それって本当に必要ですか? 

先日、女子ボディビル(現在はフィジークと言う名称に変更)のチャンピオンを数年勝ち取ってきた西本朱希さんのセミナー&トレーニングに参加してきました。

以前から私は西本朱希さんのファンです。彼女は、今は引退して運動指導をしていらっしゃいます。今も素晴らしい体格をされていますが、やはり現役時代の体格は本当に逞しくて美しい。どこが他の選手と違うのかと言うと、わざとらしくない筋肉のつきかた、とでも言いましょうか。筋肉は、しっかりと盛り上がっているのですが、不自然なつき方ではないのです。そして、どこかの記事で、彼女は自然食でやっている、と言うことを聞き、とても興味を持ちました。

つい先日、筋力トレーニングと食事に関する公開セミナーを西本朱希さんが行うと知り、参加してきたのです。

そのセミナーでのお話。

彼女はかつて無敵のボディビルダーでした。当時、会う人に度々「どんな食事をしているんですか? プロテインはどれくらい飲むんですか。」と聞かれたそうです。そして彼女の答えは「え? 普通の食事ですよ。プロテインは飲まないです」。

彼女いわく、そんなにタンパク質はいらない。必要量を摂ればそれで十分だそうです。

数字的な話になりますが、一般の成人が1日に必要とするタンパク質量は、約0.8g x 体重(kg)。50kg の人なら、40gとなりますね。

例えば、ご飯お茶碗1膳に含まれるタンパク質量は、約4.5g。これに、お味噌汁、野菜の煮物、お魚一品などをつければそれだけでタンパク質量は約36g程度。。。

私は体重44kgなので(背が低いから・・・)、1日の必要量(35.2g)を、一食で超えちゃいますね〜。

怖いのはタンパク質の過剰摂取。通常の必要な量の倍を成人に摂取させる。例えば、体重50kgの人に、毎日100g前後のタンパク質を摂取させ続けると・・・

インスリンの感受性低下、酸・シュウ酸塩及びカルシウムの尿排泄増加、糸球体ろ過量の増加、骨吸収の増加、血しょうグルタミン濃度の低下、といった好ましくない代謝変化が生じるそうです。

でも私は運動をするから・・・と思う人もいますよね。ところが、軽度から中程度の運動をしてもタンパク質必要量は増加しないことが報告されているそうです。

何といっても、もとボディビルのチャンプが「プロテインいりませんよー。普通のバランス良い食事が一番ですよー」と言っていますからね。説得力あります。

彼女の現役時代(もちろんこの時もプロテインなしで普通の食事)の美しい身体を見たい人は、こちらを見てくださいねー。

実は私も5〜6年前までは、タンパク質の信奉者でした。肉や魚をどんどん摂取し、ハードな筋トレをしては、プロテインを飲み・・・

でも4〜5年前から、今のマクロビオティクスを中心とした穀菜食に変えました。筋肉のつき方は特に変わりありませんし、むしろついたかもしれません。

何よりも怖いのは過剰摂取。過ぎたるは及ばざるがごとく、ですね。

以上の内容は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015)」に基づいています。

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プロテインではなく、温かい三年番茶をお供に筋トレ!