今泣いておく
私の母は、83歳で、下半身はよろよろです。
何かにつかまりながら、ゆっくり歩行はできますが、かなりしんどいようです。下半身の筋肉の衰えが激しいのです。
80代の人が、みな母のように歩行が困難になってしまうのかというと、必ずしもそうではありません。私の同級生の友人のお母様は、この前お会いしたときに、しっかりとした足取りでした。すごい人は80代で、高尾山に登っています。
個人差があるのです。母は、昔から運動が好きではなく、それが今、負の成果となって表れているのでしょう。
ある日、私が洗濯物を干しに屋上に上がると、母が辛そうに立っていました。
聞けば、泣きながら自分の洗濯物を干したというのです。あの脚で洗濯物を干すのは、さぞ辛くて、涙がこぼれるほどしんどかったことと思います。
私は、80代で泣かないように、50代の今、先に泣いておこうと思っています。
筋トレが大好きな私ですが、やっていて辛くて痛いことの方が多いです。トレーニングは毎回、本当にきつくて、敗北感を感じます。
ラクなものは運動ではない、というのが私の考え。通勤時間を利用したウォーキングも、テレビを見ながらのお気軽エクササイズも、運動に非ず。
今、つらくてこぼした涙は、きっと歳をとったときに笑顔になって返ってくると信じて、ひたすらやるのみ。