AGE WELL

スローなエイジングのために

別れた男とのつきあい方

別れた男性とは、二度と会わない主義である。

なぜかと言われてもよく分からないのだけれど、私の人生の美学みたいなものかも。

でも、一度だけその掟を破ってしまったことがある。

20代につき合っていた彼が、2年前、突然私にメールしてきた。彼曰く、仕事でネット検索していたら、たまたま私の会社のサイトが引っかかり、そこにある私の写真を見て「もしかして・・・」と私だとわかったらしい。

彼からメールをもらって、正直嬉しかった。そして食事をすることになった。

彼と別れたのは20代の後半。そして、50代のど真ん中で再会するというのだから、30年以上も時はたっている。正直不安。今の私を見て腰を抜かさないか、幻滅されたらどうしよう、など。

約束の日、私はとにかく出来るだけ若く見られるように頑張った。でも、やりすぎると逆に「痛い」感じになってしまう。この調節がムズカシイ。

 

後にも先にも、別れた後再会した男性は彼一人。

今後はやはり当初の路線「別れた男とは二度と会わない」ことを貫きたい。

でも、歳をとると妙に寂しくなったり、人恋しくなったりするという。

あるいは、映画のように、昔の恋人が「俺は病気でもう長くない。死ぬ前に一度君にあって謝りたかった。」とか言って、年老いた私に連絡してきたら、私はどうするだろうか。

 

昔の恋人に、老いた自分の姿を見せるのは抵抗がある。

2年前、元彼と再会したのは 50代の真ん中だった。だからできたのかも。これが70代、80代だったら・・・自分を見せることに躊躇する。ちょっと想像できない。

別れたとは言え、その人にとって、自分は綺麗な女性でいたい、というのが女心。

それとも、歳をとると自分の外見などはどうでもよくなるのだろうか。 

認知症の母は、あんなになっても友人と会いたがる。

お風呂は入っていない、髪は乱れ放題、鼻水が垂れ、顔は汚れている。服はジャージ(しかもう着れない)、姿勢といえば、背中は思い切り海老のように曲がり、歩く姿はヨレヨレ。話せばトンチンカンなことばかり。こんな状態で、はたして人に会いたいものなのか、と思いきや、母は会いたがる。

非常に残念ながら、母の交友関係の中で、認知症になり、身も心も一番老いぼれてしまったのは母である。つまり、母の友人たちは、年は同じでも、綺麗にお化粧してお洒落をして、元気でぴんしゃんして仕事だってしていたりする。そんな友人たちと会って、惨めな気持ちにならないのだろうかと、こちらが気を遣ったりするが、それはいらぬ心配のようである。

ということは、私も老いぼれて、汚い姿になっても、昔の恋人と会いたいと思うのかしら。

 いや、少なくても今は、それはしたくないと思う。

二度と会わないと決めた掟を忘れ、別れた男にホイホイと会いに行く自分にいつかなるかもしれない。その日のためにも、AGE WELL で、今から努力していきたい。健康でしっかりした私でいたい。

そう思う私はまだ青いかな。

 

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7年前の私。若くて羨ましい(笑)