AGE WELL

スローなエイジングのために

責任感がないと認知症になるの?!

自分も認知症になってしまうのだろうか。。。と心配になったことは誰でもあるはず。認知症になりやすいタイプとそうではないタイプというのは、どんなだろう。。。と、気になります。

アメリカのフロリダ州大学の最近の研究では、認知症になりやすい人の性格について発表しています。もっとも認知症のリスクを減らしてくれるのが「責任感(responsibility) 」で、責任感の強い人は、弱い人に比べて発症のリスクが35%も減少するのだそうです。

次いで、認知症発症の予防に貢献してくれるものは「セルフコントロール」「勤勉」だそうです。

さあ、これを読んでみなさんはどう思ったでしょうか。「あ〜、よかった!私は責任感はある方だから安心したー」「やっぱり真面目に生きてきてよかった」とか、でしょうか。

私の母は認知症です。もしも私が母に「お母さんが認知症になったのは、責任感がなかったからかもよ」と言ったら、ぶっ飛ばされるでしょう。母は口癖のように「私は真面目なことだけが取り柄だ」と昔から言っていました。

母だけではありません。みな、自分は責任感があると思っています。自分は「責任感がない」などと思っている人など、果たしているのでしょうか。その昔「ニッポン無責任時代」という植木等さんがはちゃめちゃに活躍する映画がありましたが、自分は無責任だと言える人はその映画の主人公くらいです。現実社会では、誰だって自分は責任感はある、と思っています。

怖いのは「自分は責任感が低い」ということに気がつかなければ無責任なままであることですね。

ところで責任感(responsibility) とはなんでしょうか。

Responsibiity と辞書で引くと「道徳的に正しいこと、あるいは義務づけられていることをきちんとやらなくては」と思うことだそうです。日本人はこのあたり、とてもできているような気がするのですが、認知症は減らないですね。

また、私的には、「やらなくては」と思うだけでは不十分で、行動しなきゃしょうがないじゃん、と思うのですが、きっと心から「やらなくては」と思う人は行動せずにはいられないのかもしれません。

責任感は社会性ともつながっていますね。人は他人とつながることで初めて責任を果たせるような気がします。あるいは責任を持とう、と思ったりします。

さて、私自身はどのようにすればもっと責任感を発揮できるのでしょうか。

 

親の介護をこれからも頑張って続けていく(子として)

夫とよい関係を築く(妻として)

住居や家庭をよりよい場所にする(家庭人として)

犬の世話を最後までみる(飼い主として)

困っている友人や知人を助ける(人として)

近所の人と交流する(隣人として)

税金を正しく収め、選挙に投票に行く(社会人として)

ゴミをなるべく出さず、環境を考えて電気や水を使う(地球人として)

自分の健康をできるだけ良好に保ち、周囲に面倒や迷惑をなるべくかけない(人間として)

世の中のためになるような仕事をする(職業人として)

日本の伝統や文化を残す(日本人として)

 

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環境と調和し、正しく生きること

いっぱいありますねぇ。全部できるかしら・・・(笑)

上から6番目までは、責任感というよりは「愛」または「忠誠心」かな。

そして責任感を持って生きるというより、正しく生きろというメッセージにもとれる。

 

ちなみに、責任感と認知症の相関関係についての記事(Online Cambridge University Press)はこちらです。